「その男」、今でも目に浮かぶのは?

千秋楽は、花道から2番目の席だった。
花道は虎様は1回しか通らないから、別にいいや、とさほど期待もせず席に着いた。
瓦版屋さん、金五郎さんの奥さん、「燃えよ剣」のアオを思い起こす、馬のハナコ(?)・・・。
そして、第3幕。
薩摩に半次郎を訪ねる場面が近づく。
いよいよ、そろそろ、でもそう意識するでもなく。


シャッ!と小気味いい、暖簾の開く音。
振り返ると、虎様が・・・アッと思う間もなく目の前を通り過ぎて行った。
喜んで迎える半次郎。
それをかわす虎様。
二人は刃を交える。
今度はお秀さんが花道を走って行く。
半次郎が刀を納め、虎様もお秀の想いを受け止める。
帰って行く虎様!
今度はゆっくり、そう、ゆっくり。
こちらへ歩いて来る虎様!
恩師の仇打ちに行って、その相手に恩師から授かった刀を譲り岐路に着く、その表情は何を物語る?
その虎様の、上川隆也の姿は目に焼き付いて、一番の印象となって残っている。


もう花道を去ろうかと言う時、舞台を見たら半次郎が、池田成志が直立でずっとその行方を見つめている。
何か、私も見届けないといけないような気がして、もう一度振り返った。
虎様は暖簾の向こうへ消えて行った。


(私と花道の間には、先日上川さんと握手した御仁が・・・きっともうノックアウトだったことでしょう。)


後、my初日にもろ、隣のおば様にライトが当たり、こちらも多いに楽しませて頂いた、朝倉さん。
http://sonootoko.com/
このブログ、ずっと置いといて下さるのかな?
お隣のおばさまに朝倉さんは「お母さん、大好き」と抱きついて、後も会釈をされていた。
一人で来ておられた、そのおば様はおそらく、↑読んでおられないでしょうねぇ。
その日は上川さんのお誕生日。
それ狙いでチケット買いに行ったんだけど、あの時期に最前列が空いてるなんてラッキーだった。
あ、上記の()内の方も、その日、当日買って最前列だったそう。


さあ、ぼちぼち「その男」原作読まないとね。
なかなか時間がない〜。