中村哲


NHKの「知るを楽しむアフガニスタン命の水を求めて」再放送を見た。
中村哲さんは、アフガニスタンの無医村に診療所を作ったりしている人だ。
再放送していることを知らなかったので、ちょっとしか見れなかったのが残念。
日本で医学生の質問(→世界に役立つ科を選択したいが何がよいか・・・という)に対して。
自分は初めは精神医学を志した。しかし、思うのとはどんどん違う方向へ。
アフガニスタンへは5,6年のつもりが、いつの間にか20余年。
自分が喜んでできるものにまっすぐ進んでいっていいのではないか。


日本に帰ると違和感に囚われた。
何か物足りない。
人と人との繋がりが余りに淡白。濃ければいいと言うもんじゃないが。
お金で買えない物を全部お金に換えてしまったという感じがしてならない。


この違和感ちょっとわかる。
私が初めて外国(中国・内蒙古)へ行って帰った時、そうだった。
日本って、なんでこんなに物で溢れているんだろう、としばらく違和感が消えなかった。
その後2回行ったインドから帰った時も違和感が。
インド一人旅では、東京が外国に見えた。
そういや、宮崎あおいとか、中谷美紀インド旅行記出してるみたいだけど。
鶴田真由もかつてインド病って言ってた。
インドに魅せられる人は多い。
私も今でも懐かしくてインドの物が店内にふんだんに使われた店を覗いてみたりする。
匂いと古い柱にホームシックっぽい感情を持つ。


とても、そんなもんじゃない。
中村哲さんがアフガンで活動して22年。
雑草すら生えなかった不毛の地が、広大な小麦畑に。
黙々と麦を刈っている白髪交じりの髭の地元の人がボソッと「今年はよく育った」。
医療以前に水、食べ物が必要だった、長い道のりがようやく実を結び始めたのだろう。