モル〜〜〜


僕の歩く道」に、モルが出てきた。
係員が“テンジクネズミ”が正しい、と子供らに声を合わせて「テンジクネズミ」と言わせてるシーンがあった。
そうなのよ、モルモットって、聞き間違え・勘違いから付いてしまったらしい。
齧歯目(げっしもく)、テンジクネズミ科なんですからね!
いつも聞くのは実験台の代名詞ばかり・・・。
ここでようやく、日の目を見られた!


録画していた、中村俊介(俳優の方)がマチュピチュ遺跡目指してペルーを旅する番組を見ていた。
訪ねた家で、ちょろちょろしてるのは・・・・?
「クイ」だって?
テンジクネズミ科、の字幕。
これ、モルじゃん!
“お祝いの時にいただくの。おいしいのよ。”と吹き替え。
ぎゃ〜〜〜っ。
ま、元々、原産はペルーやべネズエラで、食用に飼われていたそうだから・・・。
あいつらもおいしかったのかな〜?


そう、フェル・レモ・パイン・ポプリ・チップ。
8年前のクリスマス。
ペットがほしいという娘たちのため、ペットの卸売り屋さんへ行った。
そこにいたのが、ポプリ(♂)とフェル(♀)。
どちらも、生後3ヶ月ほどの三毛モル。
フェルは人なつっこくて、餌の催促に「んん〜っ、んん〜っ!(ちょーだい、ちょーだい!)と叫びまくる。
小屋から出すと家中を探索に出かけ、気が済んだら自分で小屋に飛び込む。
ポプリは臆病で、私の腕の間にでも顔を突っ込んでたら安心する。
しばらくすると、フェルのお腹が膨らんできた。
杓文字みたいな形になってきて、蠢いてるのを観察すると、3匹入ってる様子。
そして、4月、生まれたのがレモ(♀)、チップ(♂)、パイン(♂)。
レモは白地に耳から目にかけて黒、お尻の穴の所だけ茶色。
チップは三毛で、フェルの左右対称版。
パインは白地に耳から目にかけて薄茶。
毛ふさふさ、親のミニチュアで生まれてきた。
母になってもフェルは相変わらずで、私が近づくと、おっぱいに縋り付く子供らを蹴散らして、「んん〜っ、んん〜っ!」と追っかけてくる。
子供たちは大慌てで母を追いかけ、そのお腹に潜り込む。
乳首は2つで、レモがあぶれてるようで心配したが、全く大丈夫で3匹ともすくすく育ち、皆で「んん〜っ、んん〜っ!」と呼ぶようになった。
可哀想なのはお父っあん、パインで、出産時には、小屋の隅に追いやられて小さくなり、生まれてからは(身体が大きいので)子供らの格好の踏み台になったいた。
5匹はちょっと無理になってきたので、悩んだ末、ポプリとチップは里子に。
パイン君は♂なので、別小屋に入ることになった。
たまに会うと、フェルは、なぜかパインのあちこちに顔を突っ込んで匂いを嗅ぎまくる。
パインは父親に似て警戒心強く怖がりで、そんなフェルをかなわんがって逃げる。
レモは箱入り娘?で、いつもフェルの後を付いて歩き、一匹では何もできない。


レモが鼻をプスプス言わせ、風邪から肺炎になった。
食欲もなく、痩せる一方。
獣医さんとこで見てもらって、抗生物質とヨーグルト、栄養剤を与える。
身体をタオルに包み、シリンダーで飲ませる。
初めは嫌がってたが、そのうち慣れた。
ともかく、自分で食べれるようにならないといけない。
そこで、見せびらかし大作戦。
元気な時はいつもフェルと野菜の大取り合いを繰り広げてるので、目の前でフェルにキャベツを食べさせる。
すると、思わず、反対の端を齧るレモ。
この大作戦が功を奏してか、レモは元気になった。
全身の毛が抜けたのには驚いたけど、これも治った。
モルたちのその後のことは一度書いたので割愛。


小屋のあった廊下も片付き、家中に牧草や毛が飛ぶこともなくなったが、他のモルを見るとやはり思い出す。
草薙くんの落としたケージから、逃げ出したモル。
数が多いからだろうけど、モルは用心深いから、すぐ傍の物陰でひとまずじっとしているから、そういなくなることはないと思うが。
(レモが猫に追いかけられた時、しばらく逃げた後、じーっと止まっていた。)
数年前、飛行機の荷であったモルが逃げ出して、6匹足らず、探すため出航が遅れたことがあったな(新聞に載ってた)。
いずれにせよ、モルは可愛いかった。
僕の歩く道」、モル見るためにも、これからも見ようかな。
前作2作はあまり好きでなかったけど。